臭気は、食品が元来が持っている臭い(酵素の自己分解臭)と、食品に付着した微生物が蛋白質を加水分解する過程で生成される腐敗臭物質が主な原因となっています。
この記事に書いてあること
オゾン水は食品に付着している微生物の殺菌、除菌、そして生成された臭気物質の酸化分解をすることにより強力に脱臭します。 野菜洗浄機と組み合わせるのは最適なオゾン水です。
オゾンはマイナスの電気を帯びています。また、悪臭と感じられる臭いはほとんどがプラスの電気を帯びています。
オゾンはこのようなプラスの相手と結合(イオン結合)して、臭いの元をまったく別の物質へと瞬時に変えてしまう働きがあります。
実際の危険性はないといっても差し支えないと思いますが、人体への直接的な影響も考えてみましょう。
オゾンは空気と一緒に肺に入ってきますから、呼吸器への障害が主なものになっています。
オゾンが通過する粘膜はすべて酸化されてボロボロになり、その機能が低下もしくは停止して麻痺や肺水腫の症状が発現するでしょう。
また、網膜の酸化により視力の低下も起こります。
同じ酸素でも、酸素かオゾンかによってヒトに及ぼす影響は対極にあると言えるでしょう。
しかし、これはオゾンの危険性だけを取り上げたもので、適量なオゾンは、想像以上の有益な効果をもたらしてくれます。
とりわけ医療分野におけるオゾン水の有効性が実証されています。
ここで見直す必要があるのは、薬品などの化学物質に依存しなくても自然界にはさまざまな有益な効果・効能を持った物質が存在していることです。
オゾンは自然界に普通に存在していて、その特性の分解力などは、さまざまな分野でオゾン水とともに薬品に替わる自然物質として注目を集めています。
ただし、濃度が高いですと人体への悪影響を及ぼすこともありますから、取り扱いが難しいところもあります。悪臭成分を酸化分解して臭気成分と中和作用することにより、脱臭していきます。
強力な酸化による殺菌能力を持つオゾン水ですが、使い方を誤ると人体に害が及びます。
安全にオゾン水の効能を利用するためには、いくつかの注意点を守る必要があります。
まずはオゾン生成装置の能力を使い分けることです。
空気中の殺菌・除菌・防臭を目的とする場合には、オゾン濃度が0.5ppm以下の低濃度のものが適しています。
これはオゾン水の生成ではなく空気中にオゾン気体を散布する、空気清浄機のようなタイプです。
業務用として利用する場合は5ppm以上の高い濃度のオゾン水が必要になる場合もありますが、この際には適切な広さの部屋で換気設備が十分であるかどうかを確認します。
5ppm程度ならば直接皮膚に付着しても害はありませんが、目や気管に入ることはできるだけ避ける方が無難です。
医療施設など高い衛生状態が必要な場所でも、5ppm程度のオゾン水で必要に足りる殺菌能力がありますから、一般家庭に導入する際もこの濃度を守っていれば使用方法に難しさはないでしょう。
10ppmを超過するようなプロ仕様のオゾン生成装置では、メーカー側からも使用方法について十分な指導がありますが、家庭用では製品の使用マニュアルだけを頼りにするので、ある程度の知識が必要になります。
オゾン水は、発生してから数十分だけ殺菌効果があり、徐々に無毒な水と酸素に戻っていくという性質だけは頭に入れておきましょう。
オゾン濃度とオゾンが変異していく時間だけを把握し適切な生成器を使用すれば、化学薬品由来の消毒・殺菌剤よりもはるかに安全に利用することができるのです。
オゾン水は、その強力な殺菌作用があるために、人体への害が常に心配されますが、次亜塩素酸(塩素系)や酸素系・アルカリ性の薬剤に比べるとはるかに安全性が高いものです。
数十分で殺菌効果が消滅するため、自然界に帰しても公害を起こすこともなく、人体にも地球にも優しい殺菌・消毒法だと言えます。